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「故郷」「紅葉」「朧月夜」など、日本の心のふるさとを歌う文部省唱歌を作詞し、国語・国文学者として大きな功績を残した高野辰之博士。男3人、女3人きょうだいの長男として明治9年、永江村(現在の中野市永江)の農家に生まれた。
この記念館は、辰之の生涯と業績を顕彰しようと、永田小学校の旧校舎跡地、かつて辰之が通った永江学校ゆかりの地に、平成3年4月オープンした。年間約1万人が訪れている。
施設は、ふるさとの温もりを感じる純日本の木造建築。入り口正面の「ふるさとホール」を挟んで、右側は商家風2階建て、生涯学習活動の場である「ふるさと民芸館」。左側の記念館は平屋で、2棟の土蔵造りとなっている。
展示室には辰之の生涯と業績、社会的背景を年代順に紹介し、卒業証書や小学校時代のノート、家族への手紙を展示。ぼんぼり形の照明、いろりを囲む休憩スペースもある。収蔵展示室には、自筆原稿、愛用品、書などが飾られている。
辰之は、明治42年に文部省の小学校唱歌教科書編さん委員に委嘱され、作曲者の岡野貞一とコンビで、今も多くの人に愛されている名唱歌を世に出した。また、全国各地の校歌100曲以上を作詞したことでも知られ、30編もの童話を書いている。 |