《志賀高原ロマン美術館》

 山ノ内町上林にあるロマン美術館は、平成9年10月5日にオープンし、年間約2万人が訪れている。「美しいものへの限りない憧憬『ロマン』がキーワード。自分達の眼で“美しい”と感じたものを、国やジャンルを越えて展示している。入館者には、建物を含めて“きれい”“かわいい”という自分の感性を磨いてほしい」と山本良一専門員。

 円錐形のガラスのケースに収められ、幻想的な雰囲気で鑑賞できる主展示品のローマンガラスは、何千年もの間に風化して銀化現象を起こし、光の当たる角度、見る角度によってさまざまな美しい色を見せる。

 工芸品ガラスを芸術の域にまで高め、現代のガラス作家達にも多くの影響を与えた19世紀末の天才的な芸術家エミール・ガレの名品50点を、サントリー美術館の協力で展示する。「これは、めったに見れない貴重な名品なので、ぜひ多くの人に見に来てほしい」

 施設は世界的建築家黒川紀章さんによる設計。完結した楕円形をモチーフに変化させた形態の美術館の1階はローマンガラス、2階にはキリムや明治大正の浪漫ランプ、また、渋温泉出身の郷土画家、児玉果亭(1841〜1913)の南画屏風などの作品の7展示会場から成っている。

 円錐型の透明ガラスは、1階がミュージアムショップになっており、輸入物のヴェネチア製・エジプト製のガラス小物やアクセサリーが人気。また、2階は、外の景色を眺めながら、くつろいでお茶が飲めるクリスタルテラスになっている。

ローマンガラス:紀元前後からローマ帝国領内で作られたガラスの瓶や壷
キリム:トルコ・コーカサス地方の遊牧民がテントの入り口にかけたり、祈祷用の敷物などにした平織りの織物

<入館案内>

  • 住所/山ノ内町上林
  • 開館時間/AM9:00〜PM5:00(ただし、4時半までに入館)
  • 休館日/木曜日
  • ※木曜日が祝日となる場合は開館。作品入替えのための臨時休館あり
  • 観覧料/大人500円、小中学生300円
  • 電話/0269-33-8855