|
「春が来た」「おぼろ月夜」「ふるさと」をはじめ、多くの文部省唱歌の作詞で知られる国語・国文学者の高野辰之博士(明治9年豊田村に生まれ、71歳で永眠)は、野沢温泉村の自然と人情をこよなく愛し、麻釜(現在のクアハウス付近)に別荘「対雲山荘」を求めて、晩年の12年間を過ごした。
この記念館は、博士を偲び、その人柄と業績を顕彰しようと建てられたもので、平成2年10月に開館、年間約1万人の来館がある。斑山(はんざん)と号された博士が、学問研究の生涯に残した業績は数多く、1階の「斑山文庫」には愛用の筆と落款、書、日記、手紙、研究ノートをはじめ、博士の資料と著書などが常設展示されている。
また、東京の代々木にあった書斎が復元され、机、椅子、長火鉢、書類入れタンスなど、実物が当時のままに置かれており、生活のひとこまを偲ぶことができる。
野外には菜の花広場、博士の胸像、今年5月に建てられた歌碑「春が来た」があり、博士が作詞した作品のメロディーが流れるカリヨンも情緒がある。
2階の対雲ホールからの眺めは最高。玄関正面のステンドグラスも見逃せない。このほか、70人収容のミニコンサートホール、ティータイムを楽しめる喫茶室「菜の花」。オリジナル絵はがき、テレカ、オルゴールなど、お土産販売もある。
|