《中野陣屋・県庁記念館》

 「陣屋」は、将軍家徳川直轄地(天領)を治める役所のこと。中野には4カ所に陣屋が置かれていたが、江戸中期に中野陣屋に一本化され、5万石余りの天領を支配する信州随一の陣屋となった。江戸後期には敷地が東西87キロ、南北65キロと広範囲なものだった。しかし、後の大政奉還により廃止。明治から昭和にかけて、時代の波に流されるような歴史をたどった。

 明治3年、中野分局から県庁に昇格したが、その年の暮れに起こった一揆により、建物は焼失してしまう。その後県名は長野県になり県庁も移され、昭和39年に県の史跡に指定された。

 中野市中央、柳並木の先に見える白壁の建物。現在の建造物は、旧中野県庁の造りを模したといわれ、町役場や公民館など、多岐にわたって活用され、約6年前に県庁記念館になった。

 1階のコミュニティーホールは、希望者に2週間ほどの期間で貸し出され、絵画、写真、工芸品などが展示されて、市民の目を楽しませている。幅広い年代に利用され、地域の文化向上の一翼を担っている。資料室には、一揆の様子を10枚のきりえで表現した作品が展示されている。ほかに常設展示室と、談話室、「カフェ・陣屋」がある。

 2階は多目的ホールや会議室があり、展示や会議、教室などに活用されている。営利目的でなければ、誰でも無料で利用できるのが大きな魅力になっている。

<入館案内>

  • 開館時間:午前10時〜午後6時(事前予約で9時まで可能)
  • 休館日:火曜日(祝日のときは開館)
  • 入館料:無料
  • 問い合わせ
    中野陣屋県庁記念館
    (住所)中野市中央2−4−4
    TEL0269-23-2718