《一茶ゆかりの里》

 「おらが春」をはじめ、多くの庶民的な俳句で親しまれている小林一茶(1763年信州柏原生まれ、1827年65歳で永眠)は、高山村の自然と熱心な門人たちを愛し、晩年の10数年のうち130日余りを久保田春耕宅の離れで、俳句の指導をしながら過ごした。

 信州高山村と一茶のかかわりを明らかにし、一茶の業績を顕彰するための文化施設として、平成8年11月9日に開館し、現在までに約2万人の来館がある。メーン会場の「こころの展示館」は、大屋根の傾きねじれたシルエットが特徴で、茅葺き屋根の“離れ家”がイメージされている。また、一茶の性格と生き方を表しているという人もいる。

 館内には、門人宅をはじめ、村内から集めた関連史料、珍しい付け木書、「浅黄空」「俳諧寺抄録」の原本など、一茶の遺墨が300点近く整然と並んでいる。一茶の3大作品の一つといわれる「父の終焉日記」の原本もあり、一茶研究資料の宝庫といえる。

 庭には、当時のままの状態で残っている村での滞在場所の離れ家を動かし、移築されている。茅葺きの屋根裏に茅が腐らないように土壁が塗ってあるなど、建築学的にも貴重なもの。ここは一茶を偲びつつ、句会などをする場として、使用しながら保存している。 1階で、一茶の生涯を簡単に合成映像で、2階多目的ホールでは、一茶の代表作「父の終焉日記」を中心に、子供にも分かりやすいオリジナル・アニメーション映画として上映している。展望室からは、北信濃における一茶の俳諧活動の舞台だった善光寺、小布施などが一望できる。そして、壁面には、一茶が好きで、長年一茶句をモチーフにした板画を彫り続けている更埴市の森貘郎さんの板画が展示されている。

 1階には、離れ家と庭を見ながら一服できるラウンジがある。また、絵はがきや俳句帳、子供にも分かりやすい一茶物語や一茶の俳句かるたなどのお土産グッズも好評。

〈入館案内〉

  • 開館時間…午前9時〜午後5時
    (入館は午後4時まで)
  • 入館料…一般500円、小中学生150円    (団体割引あり)
  • 休館日…月曜日(休日の場合は翌日)・休日の翌日・12月28日〜1月3日
  • 離れ家使用料…千円(グループで句会などに使用する場合に限る)※要予約
  • 問い合わせ…一茶ゆかりの里
     上高井郡高山村大字高井5161番地1
     TEL026・248・1389