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国内有数の豪雪地帯・新潟県東頸城郡松之山町に現存した「豪農の家」を、旧来の構法を用いて“文化の郷”上林温泉に移築、1987年4月27日に開館した。「民家のもつ歴史的事実や先人の残してくれた尊い文化遺産を大切にしたい」と、志賀高原観光開発−が民俗資料館として公開している。
江戸安政年間、約150年前(1850年頃)に建てられた庄屋の家で、建築学的にも貴重な建物。長い年月を豪雪に耐えてきた館は、雪におおわれたこの季節に見ると、ひときわ美しく、来館者を魅了している。
木造2階建て、延べ面積約200坪。軒先の珍しい「せがい造り」をはじめ、屋根裏の幾重にも重なり合った太い梁や柱、見事なケヤキの大黒柱が立つ居間、3尺もの、4尺もの天井板を使った座敷、役人や僧りょなど大切な客を迎えた式台玄関のある豪邸で、隅々に職人技が光る。間取り、構造、意匠に気をとめ、ゆっくりと見学したい。
1階は広い土間、いろりのある板の間、居間と広間、中の座敷、奥の座敷、寝間、主婦の部屋、台所など。2階は書斎、和室、座敷のほか、ギャラリーには昔の看板、商人や職人の道具、遊び道具などを展示している。
現在入り口となっているのは、格式ある式台玄関とは別に、かつて家族や使用人などが日常的に使ったという、くぐり戸の付いた「大戸口」。大事な働き手として家族同様の扱いだった馬も、この玄関を通って厩(うまや・現在は来館者用トイレ)へ入れた。事務室は、かつて便所だった位置という。
来館は志賀高原や温泉街への観光客が多く、修学旅行生も訪れる。若い人たちも荘厳な建築に感嘆。年配の人たちは展示物を懐かしく見学している。
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