1番骨が伸びる時期・筋肉が追いつかない
山ノ内町教育委員会は20日、スポーツ障害を防ぎ、治すための講演会を山ノ内中学校体育館で開き、同校運動部の生徒や顧問教員、保護者ら200人が、アスレチックトレーナー関賢一さんの話に耳を傾けた。
中学生の年頃は、18歳の身体の完成に向けて、巧みさ、敏しょう性がピークを迎える大切な時期。しかし、今の子供たちは両親の世代に比べて背丈や体重は上回っているものの、体力は及ばず、一番骨が伸びる時期に筋肉が追いつかない傾向が懸念される。
後輩にアドバイス
上条出身で、佐久平整形外科クリニックスポーツ関節鏡センターに勤務する同校卒業生の関さんは、起こりやすいスポーツ障害の病名や症状などを紹介。膝の痛みについては、膝を前に出してジャンプする人になりやすい「ジャンパー膝」や、ジャンプ時に「膝の向きが内側や外側に向いてしまうことが最も膝を痛めるパターン」と説明。「けがをしたら体を休ませるだけではなく、正しい姿勢に矯正することが肝心」とアドバイスを送った。
けがの予防には、十分なウオーミングアップをはじめ、自分の体力、正しいケア、自分の身体を知るといった自己管理能力の向上を訴え、「当然ながら、安全な範囲を超えてしまった場合にけがは起こります」とくぎを刺した。(写真:母校で講演する関さん)
また同時に、しっかりした靴を履く必要性も強調。ジャンプを繰り返す競技は、エアーが入ってクッション性が高く、踵がしっかりした靴、陸上競技などは軽くてクッション性のあるものを勧めた。
身体の柔らかい人はけがをしにくいと思われがちだが「筋肉が柔らかいならいいが、関節がやわらかいとけがをしやすいタイプ」。新体操の選手などは必要な部分に筋肉がついているそうで、注意を促した。
「中学校時代は野球ばかりで、勉強をしておけばよかったと今になって後悔しています」と、関さんは経験談も披露。「勉強は後で役に立つので、よくやっておいて」と生徒に呼びかけた。