“魅せる”ロボットでユーモア賞を獲得

竹内和樹君 国際Jrロボコン

北信州ネット

 国内外の中高生が、国境を越えてロボットを共同制作し競い合う「国際Jrロボットコンテスト」が、8日から14日までの1週間、三重県鈴鹿市を会場に開かれた。「ロボフェスタ2005in三重」のメーン企画で、中野平中学校から竹内和樹君(3年・西江部)が、地元三重県を除いた国内選抜中学生10人のうちの1人として参加した。

 国内、海外から中学、高校生60人が参加。1チーム当たり、地元三重県内中学生2人、国内中学生1人、海外中学生2人、海外を含む高校生1人の6人で、合計10チームを抽選で編成。大学生のサポートボランティアや留学生による通訳ボランティア、中学校技術科教諭らの助けも借りながら、8日のオープニング行事に続き、翌9日から13日までの5日間、チームごとによる創意工夫を凝らした制作が進められた。

 竹内君は、鈴鹿市の中学生2人、四日市市の高校生1人、中国人中学生2人と一緒のチームに。「手長猿&機械猿」のチーム名どおり、中国人中学生の案によるロボット「手長猿」と、日本人メンバー案の「機械猿」に分かれ、制作を進めてきた。チーム編成が発表され、初対面同士、少しの戸惑いもあったが、すぐにお互いの持つ案を出し合いながら積極的にかかわっていき、打ち解けて自分らしさを発揮していった。

 期間中は、ロボットの制作だけでなく、技術講習会も連日開かれた。制作は1日8時間ほど取り組んだというが、熱中するに連れて、朝食前や入浴後のわずかな時間も惜しんで取り掛かるほどだったとか。「手長猿」は腕(アーム)が伸びるタイプ。「機械猿」は、HONDAのアシモをモチーフにした歩行型のロボットで、指まで動かせるほどの凝りよう。デザインもさることながら、機構部分は竹内君が中心となって制作に携わっており、「得点よりもエンターテイメント性を重視した。指の関節が曲がるように作ったり、その辺が見せられた」と、うれしそうに話してくれた。

 コンテストの競技は「ロボ・ニンジャ〜手裏剣ビンゴ」。ロボット忍者2台同士が、コート上に並べられた4×4本のパイロンに手裏剣(輪)を入れ、制限時間内に得点を競う。縦横斜め1列4個のパイロンに輪を入れられた場合はビンゴとなり、得点が倍になるなどのボーナスもある。

 予選は競技を行うものの得点は関係なく、デモンストレーション的なもので、審査員が教育性、独創性、ユーモア性、技術性を評価。この得点の上位2チームが、決勝リーグのシード権を得られる仕組みになっている。竹内君らのチームは、独創性とユーモア性で評価が高く、3位に入った。

 続く決勝リーグでは、1試合目を勝ったが、2試合目で負けてしまい、その相手チームは優勝に輝いた。「デモ(予選)は結構良かったのに、決勝の試合では不調だった」と、操縦役も担当していたため悔しそう。上位まで勝ち上がれなかったものの、チームは「ユーモア賞」を獲得。“魅せる”ロボットを目指していただけに、受賞を「自分たちに合っているので良かった」と話している。

 わずか数日間だが同じ目標を目指してきた仲間とは、現在も携帯電話のメールでやりとりし、交流が続いている。参加を通して学んだことは、技術やアイデアなども大事だが「やっぱりチームワークが一番大切」と語った。


2台のロボット「手長猿」「機械猿」、チームメートと一緒に記念撮影
(真ん中が竹内君)